伊奈川林道 8月の災害現場調査

調査報告

2025年10月30日、8月3日の集中豪雨で発生した災害の様子を調査した。本来の目的は空木岳6合目の北沢の様子を確認することだったが、ダムから4.6km地点で先に進むことが出来ず、そこまでの調査で終わった。空木岳6合目はダムから行程約10kmの所にある。

① 今朝沢橋から200メートルの落石現場
② 今朝沢橋から450メートルの土石流現場
③ 伊奈川ダムから4.6km地点の土石流現場

被災前のグーグルマップ写真

今朝沢橋から200メートル地点と450メートル地点

ダムから4.6km地点(ワル沢)

① 今朝沢橋から約200メートルの落石と路肩崩落現場

 以下の写真は9月7日の撮影。

巨石が林道を塞いでいる。

林道は巨石の川側の路肩が崩落している。岩の破損状況から、上から大きな岩が落ちてきてガードレールもろとも路肩を崩壊させたことが想像される。

落石は崖上の崩落と考えられる。

落石現場を通り過ぎて撮影。

今朝川対岸の旧登山口駐車場から撮影。崖上の崩落岩石が路肩を削った様子が見て取れる。

② 今朝沢橋から450メートルの土石流現場

林道が大きな岩と流木に寄って塞がれている。

岩石と流木を超えると大量の土砂流失跡が見える。

この地点は、沢の水を林道路面上を流す構造になっていた。そのため、土石流は路面上を流れたようで路面は残っていた。

流失する前の現場の様子(2022年8月7日撮影)。沢の水が路面上を流れている。

下流域の様子。

上流の様子。治山堰堤の向かって左側が崩壊している。恐らく向かって右斜面からの土石流によって堰堤左側が破壊されたものと思われる。

実際、向かって左側の谷は両岸の樹木も残っているのでこちら側で土石流が発生したとは考えにくい。

向かって右側の谷は崩落の痕跡が残っている。

③ 伊奈川ダムから4.6km地点の土石流現場

土石流現場はダムより4.6km標識を過ぎたカーブの先にある。

大量の流木が道路を塞いでいる。

流木を超えると大きく土砂流失した谷が現れる。道路は流失している。

残っている道路痕の先まで進む。

斜面に沿って先に進む。

被災前の林道は以下のようなイメージだった。

垂直に立った岸壁となり先(沢上流部)に進むことが出来ない。

道路があったところも垂直に削り取られており、ロープ等無し沢に下りることが出来ない。

沢下流も同様に切り立った岸壁になっており、沢に下りることができない。

伊奈川へ合流する地点まで岸は急傾斜となっている。

対岸も同様に急傾斜となっている。仮に沢に下りることが出来たとしても、対岸の道路に上がるのには困難を伴う。

沢上流の様子。この現場の上流に治山堰堤が2基見えるが向かって左側部分が損壊しているように見える。

結局この先に進むことができなかった。この先にも橋があるので、それらの状態調査を出来るだけ早く行いたいが、今の状態では中八丁峠経由で伊奈川を渡渉することで金沢土場に抜けるしかない。

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