野尻3分館合同防災イベント

調査報告

防災避難体験学習会

みんなで守る!地域防災の集い
防災避難所体験学習会
~いざというときの たよりに なれるように~

2025年11月16日(日曜日)、大桑村野尻3分館合同防災イベントが野尻地区館にて開催されました。

当日は名簿記録上は71名の参加でした。防災設備・機材、防災食や防災グッズの展示の他、能登震災の写真、防災ポスター、防災食調理方法等の掲示、大桑村図書館より防災関連図書の展示に加え、以下の二つの講演がありました。
〇 管理栄養士松尾竜太さん:能登半島地震の支援から見えた事
〇 国土交通省多治見砂防国道事務所上松出張所 所長 竹下宣考さん:土砂災害について学ぼう
この講演に加え、長野県建築士会木曽支部 細田秀行さんから、能登半島地震の現状と危険度判定活動について報告がありました。

炊き出し訓練では、子ども達も参加しておにぎり作りと下在郷分館による薪での里芋汁作りが行われ、晴天の下、皆で食事を楽しみました。

消防団第三分団ポンプ車両車庫前では、消防団による消防ポンプ車展示と、大桑村駐在よるミニパトカーの展示が行われました。

食事後、国道19号線上にある宮の沢砂防えん堤の見学と、大桑小学校上にある大桑村防災無線子局(スピーカー局)施設の見学が行われ、35名の参加がありました。

防災関連品の展示

個人テントとエアマット、簡易トイレ、仮設トイレ、パーティション、簡易ベッド、パーティション、段ボールベッドの展示

防災食と防災グッズの展示

防災食調理方法展示

災害・防災関連図書展示

開式

野尻分館長大前美咲枝さんの進行の下、下在郷分館長大前今朝雄さんの開催の挨拶で防災避難所体験学習会が始まりました。

大桑村図書館長平中さんより、防災図書の紹介がありました。

講演1:能登半島地震の支援から見えた事

管理栄養士松尾竜太さんより、能登半島地震の支援から見えた事というテーマで、避難時の食生活の留意点や、日頃からの防災食の準備と防災食の調理・食べ方などについて講演いただきました。特に、かむ力の弱ったお年寄りや食物アレルギーのある方などは、避難所にいるJDA-DATの赤いシャツをメンバーに要望を伝えて頂ければ、出来る限りの対応をしてくれるとの事でした。これはとても心強い情報でした。

講演2:土砂災害について学ぼう

国土交通省多治見砂防国道事務所上松出張所 所長 竹下宣考さんより、土砂災害について学ぼうというテーマで土石流の発生の仕組みや、被害を抑える砂防えん堤について講演いただきました。南木曽町梨子沢で発生した土石流映像や、上在郷地区の砂防えん堤の紹介、災害時の避難行動等についてお話をいただきました。特に土石流映像は臨場感があり、参加者の防災意識を高めることになりました。

報告:能登半島地震の現状と危険度判定活動について

長野県建築士会木曽支部 細田秀行さんから、能登半島地震の現状と危険度判定活動について、報告を頂きました。細田さんらは。2024年1月12日から16日まで長野県建築士会木曽支部として輪島市に赴き、応急危険判定を行いました。報告の内容から当時の被害の大きさと、極寒のなかでの判定活動の大変さが伝わってきました。

こども達も一緒におにぎり作り

避難所ではこども達も頼りになります。こども達と一緒に、参加メンバーが一緒に食べるおにぎりを作りました。楽しみながらの体験学習はとても大切だと改めて認識しました。

消防車とパトカー展示

消防団第三分団ポンプ車庫前で、消防ポンプ車とミニパトカーの展示が行われました。

おとなもこどもも消防車やパトカーに乗車し、それぞれの気分を味わいました。

里芋汁

分館にある大鍋を使って里芋汁が作られました。豚汁と鶏汁の2つが調理され、こども達と一緒に握ったおにぎりと楽しみました。鍋の火も薪を使うことで、災害時の対応力を高める、美味しい訓練となりました。青空の下、皆で味わうおにぎりと芋汁は最高でした。

宮の沢砂防えん堤見学

宮の沢砂防えん堤は上在郷分館の山際の国道上にあります。この砂防堰堤は昨年2024年に完成した新しいえん堤です。須佐男神社の直ぐ横にありますが、民家の無い地域にあるため、普段は目にすることがありません。講演で聞いたように、このえん堤が上在郷地区を土石流の危険から守っています。

山の中に設置される砂防えん堤のチェックにドローンは欠かせません。ドローン飛行デモも行われました。

ドローンの撮影映像(多治見砂防国道事務所提供)です。

宮の沢砂防堰堤は2024年3月に完成しました。鷹さ12メートル、幅55メートルあります。

砂防堰堤の裏側(山側)が土石流をせき止めます。沢の水はえん堤中央の二つの穴から下流に流れます。真ん中の鉄格子は土石流発生時に流木をせき止めます。

大桑村防災無線子局(スピーカー局)見学

大桑村防災無線子局は、普段は役場からの防災放送をポール先端に取り付けられたスピーカーで流していますが、この子局はトランシーバーとしても機能し、この子局と役場基地局との間の無線通信を行う事ができます。電話やインターネットなどが不通になった場合、各地域と役場との通信手段として利用することができます。この機能を、大桑小学校上に設置された子局で見学しました。

多くの方々が見学に参加しました。

役場危機管理担当係長小垣内さんから設備の説明を受けました。

防災無線設備を施工された国際電気の方による機能解説に加え、実際に役場基地局との双方向通信のデモも行われました。

現在、マイク等が入っているボックスの鍵は消防団が持っています。今後は区長や分館長等なども鍵を持てることが期待されます。

まとめ

今回の防災避難所体験学習会は、避難所の状況や災害に対する備えに加え、炊き出し訓練を通して日頃から地域住民が顔を合わせて会話することが大切であることを教えてくれました。継続的にこの活動が行われるとともに、野尻地区以外の地域にも広まる事が強く望まれます。

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