太陽光発電施設ー定期検査立ち合い

調査報告

阿寺渓谷入り口脇に太陽光発電施設がある。恵那に本社がある(株)あったか森の国からが所有・管理する発電施設だ。毎月1日から10日の間に定期検査が実施され、施設設置地区である川向区の住人は点検に立ち会う事ができる。私も住民のひとりなので、2025年11月6日に、この点検に立ち会った。

点検は貯水池の点検から始まった。

貯水池の水位は普通の長靴で入る事が出来る程度。説明では、雨水は山の斜面に8割程が浸透し、貯水池に流れ込む水量は限られているとの事だった。梯子がかかっているところにオーバーフロー吐水口があるが、ここまで水位が上昇したことは無いと言っていた。

この発電施設は49.5kw単位で13区画に分割されており、それぞれに異なるオーナーが居り、区画ごとに所有者と管理者が看板によって表示されている。13部屋の分譲マンションを異なる人が部屋の使用権を買い、その部屋を第三者に貸して賃貸収入を得ているようなものだ。本日点検している(株)あったか森の国からが施設全体を保有し管理している。

斜面は急傾斜で、作業は容易ではない。

各区画ごとに最大出力5.5kwのインバーターが9基設置されている。よって最大出力5.5kw x 9 = 49.5kwとなる。インバーターはオムロン製。

中部電力の送電線に接続されている。夜間などは電柱から太陽光施設に送電されるが、太陽光発電が始まるとインバーターから送電線に配電される。この接続点が9ヵ所ある。かなり高い効率で配電されているということで、オーナーはそれなりの収入が得られているとの説明を受けた。つまり、商用発電施設としては成功しているという意味だ。

太陽光パネルは10年程度では著しい劣化はしない(実績として)が、今後どうなるかは参照できる実績データが無いので明言はできないとの事だった。劣化は太陽光パネル表面の光の透過率が下がる事が原因の一つとの説明だった。

ブレーカーとインバーターの点検を行った。

パネル下は勢いよく水が流れた形跡は、見た範囲内では確認できなかった。ネットが破れているのは点検作業によるものと判断した。降水の8割程度が地中浸透ということの裏付けにもなると考えられる。

1ブロックの点検に立ち会い、現場を離れた。

急傾斜地ということもあり、8割程度の降水が地中浸透するとなると、斜面崩壊などが懸念される。

太陽光発電の諸問題に対応する為、大桑村は「大桑村自然環境等と再生可能エネルギー発電設備設置事業との調和に関する条例」を平成28年(2016年)に制定した。
この条例のカギとなる項目は以下となる。

第7条 村長は、次に掲げる事由により特に必要があると認めるときは、事業を抑制する区域(以下「抑制区域」という。)を指定することができる。
(1) 自然災害の発生が危惧される場所であること。
(2) 特色ある景観が広く親しまれていること。
(3) 保全すべき景観が保たれていること。
(4) 地域住民が安全安心して暮らせる環境が保たれていること。
(5) その他村長が必要と認める事由
第10条 村長は、事業区域の全部又は一部が抑制区域内に位置するときは、同意しないものとする。

要するに「これはだめだ」と思う事業は許可されないという意味に解釈される。これにより、住民同意が得られにくい今後太陽光発電事業の実施は不可能となると思われる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました