2023年7月19日、La Moraに行ってみた。
La Moraは村おこし協力隊ひろしさんの古民家を使ったアトリエで、現在リフォーム中だ。La Moraはスペイン語で桑を意味するらしい。この家は大桑村の中でも最も大きな古民家の一つだ。何しろ総二階で、家が丸ごと2段に積み重なってる。おまけに2階の壁も漆喰だ。こんなお城みたいな家、村ではなかなか見ない。ここ家には蔵が2つもあるし、はるか昔は人もお金も沢山集まった家だったろうと思う。

ひろしさんは毎月9の付く日にLa Moraで作業をしていると聞いて、今日19日に訪ねてみたのだ。期待通りひろしさんが居た。
ひろしさん、大工仕事をしてた。素人が見ていても、なかなか手際が良いのが分かる。


床板をカットしてフローリング作業をしている最中だった。この家に入った時点で、この古民家の床は結構シロアリ攻撃を受けていたようで、その修復作業だそうだ。その家に代々住んでいる人ですら古民家の状態を把握するのは容易じゃない。床板が浮き沈みしていてもずっと住んでいると気にならなくなったりするし。自分の経験からも、そういう箇所を改めて調べたりするとびっくりすることがある。つまり築100年以上の古民家を元気な状態に戻すのは物凄く大変なのだ。

天井を見上げるとこれまた風情がある。これはリフォームの出来上がりが楽しみだ。

2階に案内してもらった。現在は2階がギャラリーになっている。外から見ると2階の雨戸を開け放った部分だ。

ギャラリーに入ると昔の養蚕の竹かご(桑の葉を載せて蚕を飼ったかご:蚕かご)を使った熊シェルター(正しい呼び方は不明)が迎えてくれた。普段の村の生活では熊との遭遇は勘弁してほしいけれど、ここのは熊が愛おしい(ような気な錯覚に陥る)。

妖怪たちも和になって並んでる。何気ないんだけれど、妖怪たちが乗っているテーブルがいい。高さからすると昔のちゃぶ台だろうか。昔はこの古民家の住人がこのテーブルを囲んで食事していたのだろう。こういう生活感が彷彿とする古いテーブルに妖怪たちが乗っているとこを見ると、なんだか妖怪たちも一家団欒で食事を始めそうな、そんな気がしたりする。

ひろしさんの後ろを見ると何やら沢山の道具とかが積まれている。
これは養蚕の道具だね。昔自分の家にも山ほど有ったけど、40年以上前に全部焼いて片づけた。つまり、和村の古民家はほぼほぼどこでも大量に持っていた道具だ。

蚕がまゆを作る「まぶし」(写真右の藁の束)も沢山残っている。長さが均等の大量の竹竿は竹かごを載せる棚、いわゆる「やとい棚」の棚棒だったんじゃないかと思う。そして障子はこの2階の窓枠に入ってたんじゃないかな。

2階の窓からみる田んぼも情緒があってよろし。とても良い風が入ってくる。窓枠に障子が入って、障子越しの優しい光の中で妖怪たちと一緒に食事をしたくなってくる。

La Moraがオープンする日が待ち遠しい。


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