自立、防衛、補給

げん(元)ちゃん

3月16日は大桑村地域おこし協力隊農業担当、元ちゃんとゆきちゃん企画の有機栽培講演会。大桑村役場多目的ホールで開催。

講師として自然農法センターの榊原さんから講演をいただいた。冒頭、元ちゃんから「そもそも有機ってなんですか?」の榊原さんへの問から講演が始まった。

そうそう、有機栽培ってそもそも何なんだろう?

2時間ちょっとの講演を聞いた後の自分なりのまとめを書くと以下に落ち着いた。

● 作物の主体性重視の栽培 (自立)
● 食物連鎖による害虫駆除 (防衛)
● 生物による肥えた土の醸成 (補給)

自立:
作物は根から栄養分を吸収して成長する。土の中に現在ある栄養量を考えながら、作付けを行うということ。植えてから化学肥料など即効性の高い肥料を追加するのとはちょっと違う。元ちゃんはせ先日の談話会で「野菜の自立」って言葉を使ってたけれど、環境に合わせた栽培をしてあげれば作物は自立するってことだ。言い換えれば、自立させるためには親が環境を把握することが大事だ。

防衛:
世の中、害虫だけが繁殖するわけじゃない。害虫を捕食する生き物がいる。つまり食物連鎖があるわけだ。これをうまく使えば害虫防除ができる。ということは、害虫を捕食する生き物にとって都合が良い環境を整えてあげれば害虫被害を防げるということだ。これは薬による駆除とは真逆の考え方で、生物を育成して食物連鎖を太くするということだ。つまり生物防衛隊を育てるってことだね。

補給:
有機物を微生物やミミズ等の土壌生物に分解させて、栄養分(窒素分等)を生成させる。つまり、意識して微生物やミミズ等を土の中で育成するってことだ。その餌が草や落ち葉、牛糞等の堆肥だ。普段、堆肥とかを肥料ってことで撒いているけれど、そうではなくて微生物等に餌を与えているってことなんだね。ここも生物補給隊を育てるってことなんだ。

自立や防衛隊・補給隊の育成を進めるにはテクニックがいる。今日の講演会はそのテクニック実践の入り口の紹介だった。温度や水分を意識した土の表層に広がる根の保護(自立支援)、生物防衛隊の育成と部隊の配備プラン、そしてなによりも補給部隊の育成と補給物資の生成・備蓄と支給の方法など、それぞれの耕作地に合わせたプランが必要になる。どうやらこれは自分の家庭菜園に合わせてやってみるしかない。

とりあえず補給部隊の育成からは入るかな。耕さなくてフカフカな畑を目指して。

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